2026年10月1日
建設業
「仲間」として迎える大切さを実感。外国人スタッフの受け入れが、人材不足の解消を超えた価値を生む【植田基工株式会社 様】

⚫︎産業技術育成事業協同組合
慢性的な人材不足が続く中。外国人スタッフの採用を考えているものの、「不安があって一歩踏み出せない」という企業も少なくありません。
植田基工株式会社 様も、外国人スタッフの受け入れを始めた当初は、言葉や文化の違いに不安を感じていました。
しかし今 では「外国人スタッフがいなければ現場は成り立たない」と話すほど、会社にとって欠かせない存在になっているといいます。
今回は、外国人スタッフを受け入れた背景や導入当初の不安、実際に受け入れて感じた変化、そしてこれから外国人スタッフの採用を検討する企業へのメッセージを伺いました。
⚫︎企業様インタビュー
外国人スタッフとの向き合いが、人材不足の解消だけでなく、日本人社員の成長にもつながる

当社が外国人スタッフの受け入れを始めた背景には、慢性的な人材不足がありました。
受け入れにあたって最も不安だったのは「言葉」と「文化」の壁です。
そこで同社では、外国人スタッフに日本の職場へ適応してもらうだけではなく、日本人社員も彼らの文化や考え方を学ぶことからスタートしました。
互いを知り、歩み寄る姿勢を大切にしたことで、入社後のコミュニケーションは円滑になり、職場には自然と信頼関係が育まれていきました。
さらに、外国人スタッフの受け入れは、人材不足の解消だけではない思いがけない成果も生み出しました。
それが、日本人社員の「伝える力」の向上です。
言葉や文化が異なる相手に仕事を教えるためには、自分自身が業務を深く理解し、「どうすれば伝わるか」を考え抜く必要があります。
その積み重ねによって、一人ひとりの説明力や指導力が磨かれ、教え方を共有する勉強会も行われるようになりました。
外国人スタッフを迎 えたことをきっかけに、社員同士が学び合い、支え合う文化が根付き、会社全体で人を育てる組織へと成長していったことは、大きな価値だと感じています。
採用して終わりではない。安心して働き続け、成長できる環境づくり

外国人スタッフの受け入れで大切なのは、採用することだけではありません。長く活躍してもらうためには、安心して働き続けられる環境づくりが欠かせないと考えています。
その大きな支えとなっているのが、産業技術育成事業協同組合との連携です。
毎月、会社・外国人スタッフ・産業技術育成事業協同組合の三者で面談を行い、仕事の悩みだけでなく、生活面での困りごとまで丁寧に確認しています。
気になることをその場で共有し、必要に応じて三者で連携しながら、解決に向けて対応しています。
また、社内では日本人社員との交流を深めるバーベキューや忘年会を開催するなど、国籍を越えて関係を築ける機会も大切にしています。
さらに、外国人スタッフ同士が気兼ねなく集まり、交流できるレクリエーションルームも設置しました。
「働く場所」だけでなく「安心して暮らせる環境」まで整えることで、外国人スタッフとの信頼関係が生まれています。
その結果、外国人スタッフは着実に成長し、現在では機械オペレーターなど高度な業務を任される人材も増えています。
技能実習から特定技能1号、さらに特定技能2号へとステップアップし、「これからもこの会社で働き続けたい」と考えてくれるスタッフがいることは、会社にとって大きな財産です。
『仲間』として迎える姿勢が、会社も人も成長させる

植田基工株式会社が大切にしているのは、外国人スタッフを単なる人手不足を補うための労働力としてではなく、同じ目標に向かって働く「仲間」として迎えることです。
当初は現場を支える存在として受け入れを始めた外国人スタッフですが、現在では社員約150名のうち約30名が活躍し、「彼らがいなければ現場は成り立たない」と感じるほど、会社にとって欠かせない存在になっています。
その背景にあるのは、会社・産業技術育成事業協同組合・社員が一体となり、仕事面だけでなく生活面も支える環境づくりです。
一人ひとりを大切な仲間として迎え、安心して働ける環境を整えることで、外国人スタッフの成長はもちろん、社員同士の関係や会社全体の成長にもつながっています。
⚫︎外国人スタッフインタビュー
『仲間』として迎えてくれたから、安心して成長できた

日本に来たばかりの頃は、言葉も文化も分からず、不安なことばかりでした。
日本語を勉強して来たつもりでも、大阪弁は全然分からなくて…。現場でも、最初は何をすればいいのか戸惑うことがありました。
ですが、会社の皆さんや先輩社員が一つひとつ丁寧に教えてくれたことで、少しずつ仕事にも生活にも慣れることができました。
今では機械操作も任せてもらえるようになり、自分の成長や会社から信頼されていることを実感できています。
社長や社員の皆さんは、いつも「安全に仕事してね」「お疲れ様」「よく頑張ったな」と声を掛けてくれます。日本語教室を開いてくれたり、ベトナム人同士で交流できる場所を用意してくれたりと、会社が仕事だけでなく、安心して過ごせる環境 をつくってくれていることが嬉しいです。
日本に来たばかりの頃は、買い物や病院など、生活面でも分からないことがたくさんありましたが、会社の方だけでなく、産業技術育成事業協同組合のスタッフにも親身にサポートしてもらいました。
会社と組合の両方が一緒になって支えてくれたからこそ、困った時にも安心して相談することができました。
これからも資格取得など新しい目標に挑戦し、もっと成長していきたいと思っています。
日本で 働きたい人には、まず日本語をしっかり勉強することが大切だと伝えたいです。言葉が分かれば、仕事も生活も少しずつ慣れていきます。
そして、自分から日本人社員とコミュニケーションを取ろうとする気持ちも大切だと思います。

