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2026年10月2日

製造業

若い力が職場を変え、会社の未来を支える存在へ。外国人スタッフの受け入れが生産力と組織を成長させた【株式会社因幡電機製作所 様】


⚫︎産業技術育成事業協同組合


「採用しても、なかなか定着しない」「若い人材が集まらない」


こうした人材不足の課題は、多くの企業が抱える大きな悩みです。


株式会社因幡電機製作所 様でも、以前から若い人材の採用と定着に課題を感じていました。


「このままでは、将来的に人材が不足してしまう」という危機感から、同社が目を向けたのが、外国人スタッフの受け入れです。


今回は、受け入れを決断した背景や導入前の不安、実際に受け入れて生まれた変化についてお話を伺いました。


人材不足の解消だけでなく、現場や社員にもたらした変化をご紹介します。



⚫︎企業様インタビュー


外国人スタッフの受け入れが、職場に新しい活気を生んだ



当社では、職人気質が求められる仕事であることに加え、以前は労働環境の厳しさもあり、若い人材が定着しにくい状況が続いていました。


しかし、外国人スタッフの受け入れによって変化したのは、人手不足の解消だけではありません。


とくに大きいのは、職場の雰囲気の変化です。


若い人材がなかなか定着しなかった中で、外国人スタッフが加わると、ベテランの日本人パート社員がまるで孫のように可愛がるようになりました。


仕事を覚えるスピードも早く、「あの部品どこにある?」と聞けばすぐに対応できるほど、現場の中で頼れる存在へと成長しています。


外国人スタッフが毎日書く日誌には、「今日は〇〇さんからお菓子をもらいました」といった日々の交流の様子が書かれることもあります。


仕事だけではなく、人と人とのつながりが生まれたことで、職場全体が明るくなり日本人社員にとっても「会社に行く楽しさ」や「働くやりがい」につながっています。



真面目に働く姿勢が、会社の大きな力に



外国人スタッフの働く姿勢について感じているのは「仕事への集中力」と「素直さ」です。


同年代の日本人と比べても、目の前の仕事に真剣に向き合い、同じ作業でも丁寧に取り組む姿勢があります。


その努力が評価され、現在では一部の部署では外国人スタッフが半数以上を占めるまでになりました。


結果として、自社だけでは対応しきれなかった生産を社内で完結できるようになり、協力会社へ依頼していた仕事も自社へ取り込めるようになりました。


外国人スタッフの活躍は、会社の成長を支える大きな力になっています。



不安を乗り越える、組合と連携した安心の受け入れ体制



外国人スタッフを受け入れた当初は、言葉や文化、生活面への不安もありましたが、「まずはやってみよう」という思いから受け入れをスタートし、現在では17年以上にわたり外国人スタッフを受け入れています。


現場では、関西弁では伝わりにくいこともあるため、できるだけ標準語で話すなど、相手に合わせたコミュニケーションを心掛けています。


また、生活面の相談や病院への付き添いなど、日々のさまざまな場面をサポートしています。


女性の外国人スタッフへの対応も、産業技術育成事業協同組合の女性スタッフと連携することで、一人ひとりが安心して相談できる体制を整えています。


制度変更や法令改正の情報提供、寮の確認など、企業だけでは対応が難しい部分も組合がサポートしてくれているので、とても助かっています。


会社と組合が連携して支える体制があるからこそ、外国人スタッフも安心して働き続けられる環境が生まれていると思います。



外国人材との出会いが、会社の未来を育てていく


人材不足が深刻になる今、日本人だけで会社を支えていくことは、ますます難しくなっています。


外国人スタッフの受け入れには言葉や文化の違いなど不安もありますが、お互いを理解しようと歩み寄り、一緒に働く中で信頼関係を築いていけば、人手不足を補う存在ではなく、会社の未来を支える大切な「仲間」になります。


技術を身につけ、一人ひとりが成長していく姿は、会社にとっても大きな力です。そして、その成長を支えることが、日本人社員の学びや組織の成長にもつながっていきます。


外国人スタッフを迎えることは、単に人手を増やすことではなく、会社の未来を一緒につくる仲間を迎えることです。


その積み重ねが、会社の成長につながっていると実感しています。



⚫︎外国人スタッフインタビュー


『一人じゃない』と思えたことが、この会社で働き続けられる理由



日本へ来たばかりの頃は、仕事はもちろん、日本語が伝わるか、日本での生活に馴染めるかなど、不安でいっぱいでした。


でも実際に働き始めると、職場の皆さんはとても親切で、分からないことがあれば先輩や日本人の社員の皆さんがすぐに教えてくれました。


仕事だけでなく生活のことまで気軽に相談できて、「一人じゃない」と思えたことが、とても心強かったです。


休みの日には、同僚と買い物や食事に出かけたり、釣りを楽しんだりすることもあります。今では職場の皆さんは家族のような存在です。


仕事では、圧着や配線作業、電気機器の組み立てを担当しています。「頑張っているね」と声を掛けてもらえたり、自分でできる仕事が増えたりするたびに、大きなやりがいを感じます。


また、病院への付き添いや生活面の相談など、会社だけでなく産業技術育成事業協同組合の皆さんにも支えていただいています。


困った時に相談できる人がいる安心感が、仕事への自信にもつながっていますし、この先も長く働きたいと思っています。


今では日本語も仕事も少しずつ上達し、実習生としての仕事に励む一方で、日本語能力試験N1の取得や日本語教師になること、母国ベトナムでパン屋を開くことなど、それぞれが将来叶えたい夢も思い描いています。


これから日本で働きたいと思っている人へ伝えたいのは、最初は誰でも不安だけど、少しずつ慣れていくので大丈夫ということです。


日本語をしっかり勉強して、自分から周りの人とコミュニケーションを取ることを大切にすれば、日本での仕事も生活もきっと楽しく充実したものになると思います。


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